学外初公開として松本市美術館に展示された旧制松本高校時代の絵画 |
信大が6月に創立60周年を迎えるのを記念し、前身の旧制松本高校時代に集めた絵画19点を学外で初公開する「よみがえる名画−旧制松本高等学校の遺産」が16日、松本市美術館で始まった。旧制松高が開校した1919(大正8)年前後に活躍した藤島武二や岡田三郎助など、国内の代表的画家の作品を集めた。所蔵する信大付属図書館は「大学の歴史を振り返る絵画を市民にも見てもらい、地域に開かれた大学としての事業にしたい」としている。
展示作品は、油彩画16点とパステル画2点、水彩画1点。東京美術学校(現東京芸大)西洋画科の創設当初に教師となった藤島が欧州に留学中の1907年に描いた「ローマの風景」や、藤島と同じく東京美術学校で教えた岡田の「信濃の春」が並ぶ。松本美術会の結成にも参加した藤岡亀三郎が北安曇郡白馬村の風景を描いた「登山口四ツ家」など、信州を題材にした作品も展示している。
備品出納簿に記された各作品の購入年月日や価格をまとめた一覧表や、作品が飾られた当時の校長室の写真などの資料もある。
6月7日には信大生が作品を解説する「ギャラリー・フリー・トーク」も予定。信大人文学部の金井直准教授(西洋美術史)は「松高OBや市民、学生が共通の話題を見つけられる展示になったと思う。松本の昔の思い出や今の魅力を話してほしい」としている。
8月16日までの午前9時−午後5時。月曜休館。大人400円、大学・高校生200円、中学生以下と70歳以上の松本市民は無料。